借金するなら知っておけ!借金の金利と支払う利息の金額の計算方法

分かりにくい利息の計算方法

クレジットカードやカードローン、その他の各種ローンのには当然ながら利息が発生します。しかしこのときの条件とされる金利は「年利」といい、年間の金利が表示されているにも関わらず計算は一日毎の計算です。しかもその計算方法は「複利」と言われるもので発生した利息にもまた重ねて利息が加算されると言う決して分かりやすいものではありません。

今回はこの利息を具体例を上げながら計算方法や結果として発生する利息金額について説明します。これからお金を借りようと思っている人、既にお金を借りている人ができるだけ計画的に返済を行い、支払う金額ができるだけ把握できるようになるようにお手伝いさせていただければ幸いです。

まずは年利を考えよう

まずほぼ全ての借り入れの利息の表示となっている「年利」について説明しましょう。これは文字の通り一年間に発生する利息を算出する方法です。たとえば年利が「18%」であれば一年後の利息は「元金×18%」、つまり「元金×0.18」。100万円を借りていた場合には「100×0.18」で18万円が一年後の利息と言うことになります。

次は年間の利息を日割り計算に

年利の計算方法は特に難しくはないでしょう。しかしややこしいのはここからです。多くのローンなどの利息計算はこの年利を元にした「日割り計算」です。実際には年間でこの利息が加算されると言うのではなく、この年間の利息を元に一日毎の利息を算出する方法です。つまり先程算出した年間の利息金額を一年間の日数で割ったものが毎日加算されていくと言うことになるのです。

先程のように100万円を借り入れていたとすれば年利での利息は18万円でした。この18万円を一年間の日数である365日で割ったもの、つまり「18万÷365」の計算結果である「493.15円」。小数点以下を切り捨てたとしても「493円」が毎日利息として加算されていくと言うことになります。

もし仮に借り入れが50万円であればこの半額の「246円」、借り入れが10万円であれば「49円」が毎日加算されていくと言うことになります。しかしここで更に考えなければならないのは「借金の支払いは一ヶ月ごとにしか行われない」ということです。支払日が訪れるまでは毎日利息は加算され、加算された利息に対して更に利息が加算されることになるのです。

先程の100万円を借りたときの一日の利息は「493円」でした。では支払いの日までこの「493円」が毎日加算されていくかと言うとそうではないのです。もちろん初日は「493円」の加算です。しかし翌日の加算は「100万円」に対しての利息加算ではなく、「100万493円」に対する利息が加算されます。

実際の支払いは年利の計算とは異なる

小さな金額の変化なので借入先の小数点以下の数字の扱いによっても変わってきますが、最初の数日は「493円」であったとしても数日後には「494円」、30日を経過する頃には毎日加算される利息金額は「500円」、支払わなければならない利息は「14900円」となります。

つまり100万円を借りた場合、一ヶ月に2万円の支払いをしたとしても元金は5000円程度しか減りません。諸条件を考えずに100万円を一ヶ月に5千円ずつ返すと考えれば完済までには200ヶ月。つまり16年を超える年月返済を続けなければならない計算になるのです。借金の返済はできるだけ早めにしたほうが良いことはもはや考えるまでもありません。

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