気づかぬうちに借金していることも!「自動融資」システムの落とし穴

便利な機能「自動融資」

「支払いの口座からの引き落としが明日行われる!しかし入金は明後日、手元に現金は無い!」…そんなときに重宝するのが銀行口座などに設定されている「自動融資」の機能です。口座の残高以上の引き落としが発生したときには貸付によってその支払いを遅れることなく支払うことができる、それが自動融資です。

古い口座には自動融資が勝手につけられていることも…

この自動融資の機能は自分で認識をして自分の意思で申し込んでいればとても便利な機能です。当然、現在は自分で意識して申し込むしか利用する方法はありません。しかし、10年以上前に開設したような銀行口座であれば銀行によって自動的にこの機能が付加されていることもあるのです。

申込書記入の罠

現在の自動融資の申し込みには自らの意思表示が必要です。自動融資が必要なのであればその旨記入を行い銀行によっては別の書面にて別途申し込みを行う必要があります。しかし十数年以上前の申込用紙は違う場合があります。申込用紙の片隅に「自動融資が必要ない場合にはチェックしてください」のような記入項目が設けられていたりします。

この場合にはその項目に気づいてチェックを入れていれば自動融資機能は付加されませんが、気づかずにそのままにしてしまうことで自動融資の機能が付加されてしまいます。たとえ顧客が望んでいなくてもその記入項目を見落とした顧客に非があると考えるのが通常だったのです。

この結果、不要なカードローンを申し込んだり機能の一つとして自動融資の機能が設定されていたりするような口座があります。頻繁に記帳などを行って資金の流れを確認していれば問題ありませんが、記帳や確認を怠れば自動融資の機能があることによって大きな問題に発展することにもなりかねません。

知らぬ間に借金ができてしまう?

その大きな問題の一つが自動融資によって小さな支払いが重なり、気が付けば大きな「身に覚えの無い借金」となってしまうことです。もちろんその履歴は通帳に記帳されていますので確認することは可能ですが、長期間記帳していないような状況が続けばその履歴は一括で記帳されることもあり、気づかぬうちに大きな借金を抱えることになったと言う認識は一層強まります。

自動引き落としが積み重なると…

特に多いのはクレジットカードやカードローンをその口座を引き落とし口座にしており、カードに年会費が発生しているような場合です。特に口座の利用が無ければ暗証番号なども失念してしまっている可能性があり、情報の確認に手間がかかることからさ異臭的な内容の確認が遅れ、気が付けば大きな借金になってしまっているということも多いのです。

このような状況に陥らないためには自分の持っている口座についてはしっかりと把握しておくことです。特に転居が多いような場合には地方銀行で口座を作れば転居先でその口座を使うことが無くなってしまう場合もあるでしょう。転居先での解約が難しいような場合には特に注意が必要です。

問題なのは古い口座

前述の通りこのような問題に発展しそうな銀行口座は十数年前より以前に作ったような口座です。いくら使っていないとしてもその口座が数年前に作られたような口座であれば特に気にする必要もないでしょう。古い口座で使っていない口座がないか、まずは確認してみることが大切と言えるのではないでしょうか。

閉じる