日本は異常!?借金に対する「負」のイメージは世界でもトップクラス

日本人の借金に対するイメージ

以前と比較するならばクレジットカードの普及も進んできている日本の世の中ですが、欧米社会に比べるとまだまだ日本人のクレジットカード利用が社会に浸透しているとは言いがたいかもしれません。その理由は日本人が借金に抱くイメージ、借金に対する日本人の「負」のイメージが原因と言われています。

借金は「悪」?

日本社会では「借金」と聞くと良くないイメージを抱く人が目立ちます。いつのころからか借金していることや借金をすることを「悪」と考える意識が強く、借金はできるだけしないように、借金をしたときには出来るだけ早く返すように、意識付けられています。実際に借金をしている人にしてもそれを積極的に表に出すような人は多くは無く、お金の話をすること自体「浅ましい」といったイメージや「下品」と言ったイメージを抱える人も少なくありません。

中小企業や個人事業主でも「無借金経営」をまるで素晴らしいことのように前面にアピールするような企業も少なくありません。それほど日本人にとって借金は「良くないもの」であり、忌み嫌われていると言っても過言ではないほど借金に対するイメージは良くないものばかりなのです。

日本以外の国では

これに比べ日本を除いた海外の多くでは借金は「上手に付き合っていくもの」という意識が強い傾向があります。特に恥ずかしいものではなく誰でもやっている上手に生活を潤すことの出来る便利なシステムであり、借金が出来るのに借金をしないことに対して「なぜ?」という疑問を抱くような国すらあります。

幼いときからお金に対する教育が盛んな国もあり、借金をしていないような企業も「なぜそんな無駄なことをするのか」という意識で見られることも少なくありません。しかしただ借金をするだけでなく同時に借金の上手な利用方法や借金の仕組みについてもしっかりと教育されていることが大きな特徴とも言えるでしょう。

借金嫌いの成れの果て

このような「借金嫌い」な国民性は国家の運営にも影響を及ぼしています。「国民一人当たりの借金は…」と言った情報をメディアに振りまかれ「どうするんだ!」「政府が悪い!」と言っているのも借金嫌いな国民性から来ているのでしょう。もちろん借金は多くあるのが現在の日本の状況ですが、国の財政と家計の財政はわけが違います。

詳しい内容は割愛しますが、現在の不景気と言われている世の中でも日本は世界でもトップクラスの「お金が余っている国」です。それにも関わらず国の借金についてまで深刻に議論している日本人はやはりとても借金が嫌いな国民性であるということが良く分かるでしょう。

クレジットカードが普及しない理由

冒頭でも少し述べましたがクレジットカードは一種の借金です。クレジットカードがどれほど便利なツールかはもはや説明するまでもないでしょう。それにも関わらず日本での普及があまり進まなかったと言うのもやはり日本人と言う国民が「借金嫌い」であるからということは間違いないでしょう。

これから必要なことって?

借金を嫌悪してただただ借金をしないことを前提に人生を組み立てていくのではなく幼いときからしっかりとお金に関する教育を行い、借金に関する知識もしっかりと与えていく、そして借金を有効に使うような方法を身につけていくと言うのが今の日本人にとってとても大切なことなのではないでしょうか。

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