借金にまつわる様々な手数料とできるだけ手数料を支払わないためには
意外とかかる手数料
お金を借りるときにはお金が無くてお金を借ります。それなのにまたその借りたお金を引き出すときに手数料がかかることもあります。利息も支払っているのに更に手数料まで取られるのはなんとも気分の悪いものです。銀行だって同じです。自宅に置いておく事もできる大事なお金を銀行にあずけているのに、引き出すとなると手数料がかかります。人から集めたお金を貸して利息で事業を保っているのに手数料まで取ると言うのはいかがなものでしょうか。
もちろん、銀行でも消費者金融でもその手数料は売り上げの中で多くの部分を占めるようなものではなくほんの一部でしかありません。しかし、ほんの一部でしかないからこそ手数料の金額は下げられることもなく、決められた金額が数年や数十年に渡って同様に搾取されているのかもしれません。
さて、この様々なシュチュエーションで細々と搾取される手数料ですが、これらの手数料を出来るだけ抑えるにはどのようにすれば良いのでしょう。手数料をできるだけ抑えるためには手数料の仕組みを知る必要があります。単純に「手数料」と言ってもその手数料には多くの種類があるのです。
手数料の種類
まず代表的なものに「引出手数料」というものがあります。口座からある一定の金額のお金を引き出せばその金額に合わせて支払う必要のある手数料です。銀行では多くのところが何らかの付帯サービスを利用することでこの手数料を免除するようになっています。口座に付属したクレジットカードなどを作成するとその利用履歴に基づいて引き出し手数料が免除されるサービスなどもあります。
この引出手数料と混同しがちなのが「ATM利用手数料」です。この手数料はATMを設置している設置元に支払う手数料です。仮に銀行Aの口座から預金を引き出すとして、ATMは銀行BのATMを利用した場合にはATMを設置している銀行Bに支払う手数料になります。同じく引き出しのときにかかる手数料として合計の手数料が銀行Aに支払われているように感じがちですが、実際にはATMの利用料として手数料が引かれているときもあるのです。
他にも決められた時間帯以外に資金を引き出せば「時間外手数料」がかかることもあります。この手数料はその名の通り深夜や早朝など通常決められている時間以外での取引に対してかかる手数料です。場合によっては引き出し手数料にATM利用料、更に時間外手数料と幾重にも手数料を取られ気がつくと手数料だけで相当な金額になるということもあるのです。
手数料を取られるのは銀行だけではありません。カードローンでも自社以外のATMからお金が引き出せる代わりにその手数料は顧客が負担しなければならないこともあります。借金を支払うことが出来ずに法的手続きによって債務整理を行った場合にも、弁護士や司法書士が金融業者に債務を支払うときに手数料を取られることもあります。
まずは調べる
手数料をできるだけ取られないようにするためには、とにかく調べることです。以前に比べ落ち着いて来たとは言え、まだ「先月までは無料だったが今月から手数料がかかる」といった業者やその逆の業者があったりします。口座の残高など諸々の条件で手数料を軽減するような仕組みになっていることもあり、それらの細かい条件を調べることは困難を極めることもあるかもしれません。
とはいっても、自分の利用している口座だけを調べるのであればそう難しくも無いでしょう。まずは自分の口座について調べ、手数料が大きいようであれば他者も調べてみると言う方法が最も望ましいと言えるでしょう。