経験者しかわからない「車で借金」のその後の知られざる顛末とは?

車に乗ったまま?

「車に乗ったままお金を借りれる!」という広告を見かけたことはありますか?TVやラジオなどではなく、多くは電柱などに貼られています…。必ずしも当てはまらないかもしれませんが、田舎のほうとかに行くと良く見かけるような気がします。これ、つまり「車を担保にすることでお金貸しますよ!」ってことです。ちょっと耳にすると「ほぅ。なかなかいいじゃない?」とか思ってしまいそうですが、シビアな現実も待っています。

「お金を貸すときに車を担保に入れてね」ということは、「貸したお金支払えなかったらかわりにその車もらうね」ということです。つまり借りれるお金は担保にする車の価値分。手数料や利益などを考えれば車の価値全ての金額ではありません。しかもたとえば10万円を借りて一万円ずつ支払っていった場合、後半の9万円目の支払いや「次で終わり!」と言ったタイミングの支払いが出来なかったとしても車は奪われます。

車のその後の行方

担保として取り上げた車はそのまま名義変更などをして中古車市場に流れる場合がほとんどですが中には名義変更もせずにそのまま誰かが乗るということもあります。自分の名義の車に他人が乗っていて事故を起こした場合などにはその連絡が車の所有者にも来ることや、場合によってはその所有者である名義人に責任があると判断されることも有ります。

あらかじめお金を借りる時点でどのような業者か、しっかりと名義変更してもらえるのかと疑問に思ったとしても、車を担保にしてまでお金を借りなければいけないような状況ではあまり強く確認することは現実的に簡単ではないでしょう。そもそも車を担保にしてお金を借りるほどであるということは、車を返してもらう気で申し込むと言うことです。「もし取られたら」などとは考えないことが多いでしょう。

責任が降りかかってくることも

それでもやはり最終的には意図せず車を取り上げられ、意図せず名義変更なしに乗り回されれば自分に責任がかかるような事態にもなりかねません。仮に特に自分に責任がかかるようなことがないとしても、どこで乗られているかわからない自分の名義の車に、表に名前を出して車を手に入れることが出来ないような社会的ステータスの人が乗っていると思うとあまり良い気分でもないでしょう。

最終的に壊れた車は放置されるか、廃車にするかです。しかしこのような最悪の状況になれば税金は支払い続ける必要があり、常に何かに巻き込まれないか心配しながら生きていく必要も出てくるでしょう。放置されれば遠方に自ら出向いて処理をしなければならないことも出てくるかもしれません。最終的に責任から逃れることはできたとしても事件に巻き込まれればそれなりに事情を説明しなければならない機会も発生します。

最終的なリスクはどちらが大きいか

このようなリスクを考えるのであれば、車に乗ったままお金を借りると言うことを前提に物事を考えるよりも、一旦手元の車を売ってしまって必要な資金を確保し、新たな車に乗り換えることを考えたほうが総合的に見て適切な判断にも思えます。結局、どちらの方法でも車に乗ることはでき、お金も確保することができることは間違いないのです。

どうしても自分が今乗っている車は確保したままお金を借りたいと言うのであれば、消費者金融など違う方法で借りることを模索しましょう。

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