借金の借入額の増額を希望したときに突然訪れる利用停止の落とし穴

増額には審査が必要

クレジットカードやカードローンをしばらく使っていると、その限度額を大きくしたいと考えるときが来ます。限度額を大きくしたい場合にはクレジットカードやローンカードの発行元に連絡し、限度額の増額を申し出た上で限度額を増やすことが出来るかどうか再審査をしてもらう必要があります。

しかしこの限度額の増額申請には注意しなければならないことがいくつかあります。もちろん収入も増加し返済も滞ることなく、他社での借り入れも無いのであれば特に注意することも無く申請すれば長い時間がかかることなく増額の申請が通ることもあるでしょう。しかしこれらの条件に当てはまっている場合には思いもよらぬ結果になることも考えられるのです。

増額申請の罠

この思いもよらぬ結果がカードの「利用停止」です。増額を申し込んだにも関わらず再審査をしたことによって信用情報に変化が生じていることが判明した結果、増額どころかカードの利用すら出来ないような状況になることもあります。このゆおな状態にならないためにはまずはいくつかの条件に該当しないかどうかを確認してから増額の申し込みをする必要がでてきます。

信用情報に問題がある場合

まず一つ目は返済が遅れたり滞ったりしていないかの確認です。これは増額を申し込むカードに限りません。他社のクレジットカードやローンカードの支払いでも遅延や滞納があればその情報は個人の信用情報として登録されます。再審査を行ったときにこのような情報があれば即座にカードが停止されると言うことも少なくないでしょう。

これに関連して法的手続きなども行っていれば当然ながら増額の申請でカードそのものの利用が停止されます。特に任意整理などは整理する会社を選択することが出来る分、整理しなかったカードについては増額をしたくなるということはあるかもしれません。しかしその再審査で信用情報を確認すれば即座にカードの利用が不可能な状態になるでしょう。

特に問題を抱えていなくても…

このような信用情報の変化以外にも注意しなければならないのが「他社での借り入れ」の状況です。現在は年収の三分の一までしか借り入れが出来ないように法律で定められています。たとえば年収が300万円であれば借り入れの限度額は100万円までです。この100万円を超える借り入れをしているようであれば、増額の申請で再審査を行われ、限度額が超過していると言うことで利用が停止になることも考えられるのです。

具体的に先程の年収300万円の場合の例で説明すると、限度額30万円のカードを作成し、その後に消費者金融で50万円の借り入れを行ったとします。ここまでは合計80万円ですので特に何の問題も有りません。しかしこの後、年収の三分の一の決まりが適用されない銀行で50万円の借り入れの審査を行い審査に通ったとします。つまり30+50+50で合計130万円の借り入れになっている状態です。

特にこちらのほうからアクションを起こすことなくそのまま使っていれば特に問題は無く最初に作ったカードも利用できます。しかしここで最初に作ったカードの増額申請をすると既に年収の三分の一である100万円を超えていると言う状況が判明します。最終的に増額はもちろんのことそもそもの30万円も限度額を超過しているのでカードの利用が停止してしまうのです。

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